保安管理技術-問11 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、安全装置などについて正しいものはどれか。
イ.圧力容器に取り付ける安全弁の最小口径は、容器の外径と長さの積の平方根と、冷媒の種類ごとに高圧部、低圧部に分けて定められた定数の積で決まる。
ロ.溶栓は、取り付けられる容器内の圧力を直接検知して破裂し、内部の冷媒を放出することにより、圧力の異常な上昇を防ぐ。
ハ.高圧遮断装置は、高圧側の圧力の異常な上昇を検知して作動し、圧縮機を駆動している電動機の電源を切って圧縮機を停止させる。
ニ.ガス漏えい検知警報設備は、冷媒の種類や機械換気装置の有無にかかわらず、酸欠事故を防止するために必ず設置しなければならない。
- イ、ロ
- イ、ハ
- ロ、ハ
- ロ、ニ
- イ、ハ、ニ
保安管理技術-問12 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧力容器などについて正しいものはどれか。
イ.圧力容器の鏡板の板厚は、同じ設計圧力で、同じ材質では、さら形よりも半球形を用いたほうが薄くできる。
ロ.円筒胴の圧力容器の胴板に生じる応力は、円筒胴の接線方向に作用する応力と長手方向に作用する応力を考えればよい。円筒胴の接線方向の引張応力は、長手方向の引張応力よりも大きい。
ハ.圧力容器の腐れしろは、材料の種類により異なり、鋼、銅および銅合金は1mmとする。また、ステンレス鋼には腐れしろを設ける必要がない。
ニ.圧力容器の強度や保安に関する圧力は、設計圧力、許容圧力ともに絶対圧力を使用する。
- イ、ロ
- イ、ハ
- イ、ニ
- ロ、ハ
- ロ、ニ
保安管理技術-問13 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の据付け、圧力試験および試運転について正しいものはどれか。
イ.多気筒圧縮機を支持するコンクリート基礎の質量は、圧縮機の質量と同程度にする。
ロ.アンモニア冷凍装置の気密試験には、乾燥空気、窒素ガスまたは酸素を使用し、炭酸ガスを使用してはならない。
ハ.受液器を設けた冷凍装置に冷媒を充てんするときは、受液器の冷媒出口弁を閉じ、圧縮機を運転しながら、その先の冷媒チャージ弁から液状の冷媒を充てんする。
ニ.真空試験では、装置内に残留水分があると真空になりにくいので、乾燥のために水分の残留しやすい場所を、120 ℃ を超えない範囲で加熱するとよい。
- イ、ロ
- イ、ハ
- ロ、ハ
- ロ、ニ
- ハ、ニ
保安管理技術-問14 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転管理について正しいものはどれか。
イ.毎日運転する冷凍装置の運転開始前の準備では、配管中にある電磁弁の作動、操作回路の絶縁低下、電動機の始動状態の確認を省略できる場合がある。
ロ.蒸発圧力が一定のもとで、圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、圧力比は大きくなり、圧縮機の体積効率が増大し、圧縮機駆動の軸動力は増加する。
ハ.冷凍装置を長期間休止させる場合には、低圧側の冷媒を受液器に回収するが、装置内への空気の侵入を防ぐために、低圧側と圧縮機内に大気圧より高いガス圧力を残しておく。
ニ.水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出しガス温度の上昇、冷凍装置の冷凍能力の低下が起こる。
- イ、ロ
- イ、ハ
- ロ、ハ
- ロ、ニ
- ハ、ニ
保安管理技術-問15 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。
イ.横走り吸込み配管の途中の大きなUトラップに冷媒液や油がたまっていると、圧縮機の始動時やアンロードからロード運転に切り換わったときに、液戻りが生じる。とくに、圧縮機の近くでは、立ち上がり吸込み管以外には、Uトラップを、設けないようにする。
ロ.強制給油式の往復圧縮機では、潤滑装置と冷凍機油の状態がその潤滑作用に大きな影響を及ぼす。油圧が過大になると、シリンダ部への給油量が多くなり、凝縮器、蒸発器の熱交換部の汚れを引き起こす。
ハ.密閉形フルオロカーボン往復圧縮機では、冷媒充てん量が不足していると、吸込み蒸気による電動機の冷却が不十分になり、電動機を焼損するおそれがある。冷媒充てん量の不足は、運転中の受液器の冷媒液面の低下によって確認できる。
ニ.アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が浸入すると、アンモニアがアンモニア水になるので、少量の水分の浸入であっても、冷凍装置内でのアンモニア冷媒の蒸発圧力の低下、冷凍機油の乳化による潤滑性能の低下などを引き起こし、運転に重大な支障をきたす。
- イ、ロ
- ハ、ニ
- イ、ロ、ハ
- ロ、ハ、ニ
- イ、ロ、ハ、ニ