危険物取扱者甲種を目指している方の乙種取得順

甲種の受験資格を得るためには、以下のいずれかに該当しなければなりません。

  • 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  • 大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
  • 乙種危険物取扱者免状交付後、2年以上の実務経験を有する者
  • 次の4種類以上の乙種危険物取扱者の免状を有する者
    1. 第1類又は第6類のうちの1種類
    2. 第2類又は第4類のうちの1種類
    3. 第3類
    4. 第5類
  • 修士、博士の学位を授与された者で、化学に関する事項を専攻したもの(外国の同学位も含む。)

一般的には、4種類の乙種試験に合格する方法で甲種を目指す方が多いです。

4種類の乙種試験を効率良く合格する方法をご紹介します。

類別 取扱可能危険物

類別の取扱い危険物を、おさらいします。

免状の種類 取り扱える危険物
第1類 酸化性固体 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
第2類 可燃性固体 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
第3類 自然発火性物質及び禁水性物質 カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質
第4類 引火性液体 ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
第5類 自己反応性物質 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質
第6類 酸化性液体 過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体

乙1類と乙6類は、どっちを受ける?

乙1と乙6では乙6の方が圧倒的に試験が簡単なので、多くの人は乙6の方を選びます。

乙1で覚える危険物が27個に対して、乙6で覚える危険物は6個だけです。

そのため特別な理由がない限りは、試験範囲が圧倒的に少ない乙6を選びましょう。

ただし、6類は登場する危険物の数が少ない分、深い知識を問われたり、複合問題や個数問題が難しかったりと、出題によっては他の類より回答しにくい場合もあるので油断は禁物です。

1類は、品目が多く似た名前の物質が多いので、引っ掛け系の問題が多いですが、6類よりは出題内容は浅いです。

乙2類と乙4類は、どっちを受ける?

乙2で覚える危険物が12個に対して、乙4で覚える危険物は30個と、乙4の方が試験範囲が多く大変です。

しかし、乙2と乙4では、転職や実務に役立つ乙4を選ぶ人が多いようです。

乙2の資格は実務ではほとんど需要がありません。

甲種のために乙種を受ける順番

乙種の試験に1つ合格すると、他の乙種を受ける際に、試験の一部免除を利用することができます。

一番需要があるのは乙4ですし、教材や参考書、過去問も多く発行されています。

実務にも使える乙4の試験を最初に受けることで、資格を生かしながら科目免除を利用することができます。

「乙4→乙6→乙3→乙5→甲種」の順番が、危険物取扱者甲種を目指す方におすすめです。

タイトルとURLをコピーしました